テーマかモチーフか

 小説を書く時にまずすべきことは、テーマや中心になるモチーフなどを決めることです。

 「自分が書きたいもの」を、まず決めるということですね。

 

例:

 何を書きたい?

  ↓

1)世界をを見捨てるか救うか決断を迫られる長編冒険小説!!

2)かっこよかったり美しい人外が縦横無尽に活躍する伝奇アクション!!

 

 1ならテーマということになります。

 小説を走らせるためのエンジンとしてのテーマ、と言えましょうか?

 この場合、「もし、より良い新しい世界が用意されると言われたら、今いる世界を見捨てられるか?」という重いテーマになります。

 このテーマ一つで色々と広げられます。

 新しい世界が用意されるということは元々ある世界は滅びかけてるのか?

 それは何故?

 などなど、テーマ一つ決めると、そこから派生して様々な疑問が生まれ、それに自分なりに答える形で、作品の諸要素が決まっていきます。

 なぜ世界が滅びそうなのか?

  ↓

 昔、世界と一体化した女神様が、世界ごと死にそうだから。

 こんな感じですね。

 

 2ならモチーフ。

 小説で表現したい中心的な着想ですね。

 この場合は「美しく、かっこいい人外」ということになります。

 こちらは、モチーフ自体を表現するために、小説という形式を使用する、といった形になります。

 この場合、モチーフをかなり詳細に突き詰める必要があります。

 モチーフを具体的に描写するため、細部まで設定する必要があります。

 「美しい人外」であったなら、どう美しいのか?

 普通の人間の美男美女との違い、人外でなければならない種類の「美しさ」とは?

 これはもう、作者のフェティシズムがものを言いますね。

 

 テーマ、モチーフのどちらを、あるいは両方を中心に据えるにせよ、どちらもどれだけ突き詰められるかが試される気がします。

 テーマやモチーフの突き詰め方については、次を。