○久慈瑠璃(くじ・るり)
紫王に助けられた同級生の少女。美形でグラマラスな、なんとなく海外の女優を思わせる美少女なのだが、眼鏡をかけ制服はきっちり着ていて、ごく地味な印象に見える。あまり自分の美貌に構わない。
妖怪で怪奇・伝承といったものや、それを表現した美術・文芸などに興味があり、博識な少女。学校では優等生で通っており、趣味は読書と美術鑑賞という渋い女の子。得意科目は生物。実はイラストがかなりの腕前で、こっそり妖怪イラスト専門の個人サイトを持っていたりする。投稿サイトにも一部投稿しており、「神絵師」の呼び名が高いが、誰も彼女が高校生だとは知らない。
性格的にはのほほんとしていてマイペースに見える一方、理知的で明敏。情緒が深く器が大きく、自分自身でも思いがけない怖い一面も。危機になると、彼女の内側から出てくる。
他校の不良に絡まれたところを紫王に助けられて以来、彼に思いを寄せる。
しかし、やさぐれ者に山の中に連れ込まれ、崖から転落して一旦は死にかけたのをきっかけに、紫王の母・天椿姫の手によって妖怪として蘇る。
その時、伝説の妖怪「神虫」に変異し、あらゆるものを癒す聖なる癒しの力と、あらゆるものを滅ぼすおぞましい毒の力が発現する。しかし、それがきっかけで、不老不死と無敵の力を願う妖術師・霊泉居士(れいせんこじ)とその一党に狙われるようになる。
ここから、霊泉居士一党と紫王の死闘が始まる。
ちなみに、彼女を蘇らせる条件として、紫王は母・天椿姫に、瑠璃を将来的に妻にするという宣言をしていて、彼女は紫王の許嫁でもある。
ちなみに妖怪としての姿は、玉虫色の甲殻の、蠍のような自在に伸びる毒針付き尾を持ち、背中に透けた赤系虹色の羽を持つ美少女。髪や目、爪も玉虫色。衣装はギリギリなホットパンツとブラジャー状のインナー、短いジャケットのセクシースナイパー風のいでたち。