村雲璃南(むらくもりな)

 全体を通じての主人公。

 人外ヌエの父、村雲 翔真(むらくも しょうま)と、常世国の住人である「玉津星族(たまつほしぞく)」の有力者の母、綺羅星 永香(きらぼしのながか)の間に生まれた混血の娘。

 ライラック色の妖艶な異色肌、青緑色の妖美な鉱物角を持つ。

 手足の先が獣のそれのように毛皮で覆われている。

 大蛇の尻尾があり、その口に生えた毒牙に噛まれると、肉体が変質する。

 体の周囲を鉱物のナイフ状のものが、惑星軌道を思わせる配置で取り巻いている。

 これは武器にもなる。

 プラズマを操り、雲とオーロラを自在に発生させる。

 人間の姿になると、気怠く妖艶な美女。

 大学生で、ちょっと凝ったロマンチックな格好をしている。

 不思議ちゃんというべきか、ものの見方が独特なため、時折奇妙なことを口にする。

 妙に本質を見抜く。

 母の記憶は朧気で、彼女が何故自分たちのもとを去ったのか気になっている。