蓮沼 清美

○蓮沼清美(はすぬま・きよみ)

 

 紫王のお目付け役その2。主に自宅における身の回りの世話などを担当している。紫王宅の掃除洗濯料理など、家事全般、並びに彼の運転手などを一手に引き受ける。保護者代わりでもあり、紫王が学校で問題を起こし呼び出された時には、駆け付けて頭を下げる。

 ちなみに、女性のような名前だが男性である。

 正体は紫王の母・天椿姫配下の牛鬼。

 人間の姿は、まるでプロ格闘家のようなごつい体型に浅黒い肌、パーツの大きな目鼻立ちの、野性的なハンサム。なのに、趣味は家事全般。特に料理が大好きで、こだわりは並ではない。得意料理は、レンコンのひき肉詰めフライ。

 性格的には陽気で磊落。大きな声でよく笑う。

 妖怪としては、膨れ上がった赤い巨大蜘蛛のような体に蛍光青の縁取りの黒い紋様、巨大な漆黒の角を持つ鬼の頭部を持つ。青く輝く雲を体にまとう。全長は10mほど。人間よりちょっと大きいくらいの体に縮むこともできる。また、本物の蜘蛛に変身することもでき、その時は蜘蛛サイズ。水を操り、攻撃に使う他、防御にも柔軟に使う。口から蜘蛛の糸を吐くこともでき、この糸はちょっとやそっとではちぎれないし、火で燃やすこともできない。

 幼い頃から紫王を見守ってきた家臣の一人であり、紫王の兄的存在。父親に屈折したコンプレックスを抱いて苦しんでいる紫王を心配しており、運命的な絆で結ばれた瑠璃との関係で、彼が成長することを期待している。