「神魔部隊Oracle」シリーズ、長編第二弾になります。
現在連載中。
キリスト教原理主義を掲げる過激派天使の一団と、Oracleの攻防を描きます。
アメリカ合衆国の神魔界の、大きな派閥である、ヤハウェ神配下の天使たち。
かなりの数がアメリカの社会に溶け込み、人間をヤハウェ神の教えに基づいて救済するべく活動しているが、中には過激な考えに走る者たちもいた。
いわゆるキリスト教原理主義的な教義を掲げ、少しでも彼らの信ずる教義からはみ出した者は攻撃する「過激派天使」たちは、前々からOracleでも把握しており、問題視していた。
彼らの最も悪質な行動といえば、狂信的な人間に、「天使の血」を与え、神魔化させて、教義に従わない「不信心者」を攻撃させるというもの。
そのおぞましい行動が最近活発化、単純に進化論を生物の時間に教える高校などという当たり前のものまで攻撃対象に。
そんな情勢下、Oracleに所属する天使、マカライトの立場は悪くなっていく。
一見頑ななように見える彼であるが、過激派天使のテロのような行いには賛成できずにいた。
かといって、彼は信心深過ぎるあまりに、他宗派や違う考えの者と、安易に妥協もできないと考えている。
しかし、苦しむ彼を尻目に、過激派天使たちの邪悪な行動は激しさを増していく!?
マカライト、そしてD9始め、Oracleメンバーはいかなる選択を行うのか。