小説の面白さのかなりの部分は、キャラクターをいかに立たせるか、にかかっています。
そこで、こちらでは、私なりのキャラクターの設定の仕方を解説してみようかと思っております。
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キャラクターの作り方
1)種族、性別、年齢、出身地域、外見の大まかな特徴など、キャラクターの大枠を決めます。
ぱっと頭に思い浮かぶ大まかなイメージを決める感じです。
ファンタジーや、人外が登場するような物語では、種族の決定は重要になります。
思い切り趣味に走りましょう。
性別や年齢は、外見上の特徴や雰囲気、身に着けていてもおかしくないスキルなどの設定に大きく影響します。
出身地域は、人種や、台詞で訛りのある言葉を使うかなどに影響します。
そのキャラクターを映像で思い浮かべる時、ぱっと目につく特徴(大柄で筋肉質である、髪の毛を紫と緑に染めているなど)を最初に設定しておくと楽です。
2)何ができるキャラクターか設定しましょう。
物語上での役割として、「そのキャラクターが何をできるか」を明確にしないと、キャラクターがぼやけてしまいます。
何かしら、他のキャラでは代用できない、特殊なスキルなり能力なりを持たせることが望ましいです。
例えば「ある程度の未来予知ができる」とか「武器を持って戦わせたら滅多に勝てる者はいない」など、その世界の中で身に着けるのに不自然でない能力やスキルの中から、ふさわしいものを選びます。
特に、主人公の能力やスキルは、物語の根幹に関わる場合が多くなりますので、入念に設定することを推奨します。
逆を言えば「主人公ができないこと」を仲間になるキャラクターたちに頼ることになりますので、「主人公ができることとできないこと」を明確にするのは重要だったりします。
3)性格、口調や物腰を決めましょう。
上の1、2を設定した上で、キャラクターの性格や、他人に対する態度を設定していきましょう。
人は大まかな条件と、「何ができるか」で性格が違ってきますし、結果として他人に対する態度も違ってきます。
騒々しいのか大人しいのか、理知的なのか感情的なのか、繊細なのか図太いのかで、同じものごとに対する対応も明らかに違います。
シーンごとに性格がバラバラで、キャラクターとして統一感がない、と思われないためにも、性格付けははっきりしておきましょう。
また、「口調」の設定は非常に大事です。
キャラクター同士の会話が続くシーンで、みな同じような口調で、誰が誰だかわからなくなる、という経験はないでしょうか?
口調にちょっとだけ誇張した特徴を設定すれば、そのセリフを読んだだけで、誰が言葉を発しているのか一目瞭然です。
一人称、語尾、言い回し、訛り、硬い口調か柔らかい口調か。
セリフを工夫できるところは沢山あります。
キャラのセリフを説明の延長にせず、そのキャラクターが自然に発している言葉だということを忘れずに、セリフの文を工夫しましょう。
4)外見の細かい部分を詰めて設定しましょう。
上の1、2、3が決まったら、キャラクターの細かい外見などを設定しましょう。
映画や漫画、アニメなどのように細かく外見の設定を行うことで、頭の中でキャラクターが滑らかに動いてくれることが多いのです。
ファンタジー種族や人外だったら、どんな異形パーツをもっていてどんな風に魅力的か。
人間だったら、目や髪の色(同じ黒髪でも真っ黒なのか、茶髪に近い淡い色合いなのか)、身長や体型、好んで身に着けるファッションなどもここに入ります。
トレードマークみたいに、いつも身に着けているアクセサリ、などというのもいいですね。
イメージが明瞭になることで、新たな性格や態度の設定が加わり、3に戻って追加・修正作業ということもあり得るかも知れません。
凝ってみて下さい。
5)必要なら背景情報も設定します。
家族関係や友人関係などの人間関係、忘れられない過去の出来事や、好きな食べ物や酒など。
ちょっとした設定から、キャラクターに命が吹き込まれることがあります。
また、舞台設定とキャラクターを密接に絡めたいなら、ここで丁寧に設定する必要があります。
例えば特定の敵対勢力に追われているが、家族にその敵対勢力と通じている者がいて厄介だ、とか、そういったことですね。
細かく詰めるのも挑戦してみて下さい。
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大久保流キャラクター作成方法は以上です。
お役に立てばいいですが。