「なあ」
ちょっと足元がふわふわするくらいのほろ酔いのD9と共に、ダイモンはタクシーに乗り込んだ。
「うん。今日はありがと」
「それはさっき聞いた。そうではなくてな……」
「なに?」
ちょっとうるんだ目で見上げられて、ダイモンは運転手に自宅を告げた。
「俺ん家、泊まってくだろ?」
「うん……泊めて」
心地よい酔いに任せて大胆に言いきり、D9はダイモンの指に自分の指を絡める。
ダイモンはD9の肩を抱き寄せ、そっと口づけた。
お仕事のご依頼、お問い合わせ等は、こちらに。
お問い合わせフォーム